ISO14001 環境マネジメントシステム

組織の環境パフォーマンスを管理し、改善するためのプロセスを規定した国際規格

 

ISO 14001改訂情報

ISO 14001の改訂版の発行が2015年に予定されており、下記のスケジュールのとおり改定作業が進んでいます。

ISO 14001改訂スケジュール

2013年2月 CD1 (委員会原案)
2013年10月 CD2 (委員会原案)
2014年5月 DIS (国際規格案)
2015年1月~2月 FDIS (最終国際規格案)
2015年5月 IS (国際規格) 発行予定
※2013年7月31日現在

すでにISO 14001の認証取得をされている組織様、及びこれからISO 14001の認証取得をご検討されている組織様のために、BSIジャパンでは、随時、ISO 14001の改訂情報を様々な方法でご提供して参ります。

●ISO 14001改訂のポイント

今回の改訂では、主に次の2つのポイントがあります。
1) マネジメントシステム規格の共通化の動きへの対応(附属書SL:上位構造、共通のテキスト・用語及び定義の採用)
2) Future Challenges for EMS Study Groupの次期改正推奨事項の提案

一つ目のポイントであるマネジメントシステム規格の共通化の動きへの対応については、現在、多くの組織が、一つのマネジメントシステム規格だけでなく、複数のマネジメントシステム規格を運用していることが、その背景にあります。
複数のマネジメントシステム規格の運用により、組織は、重複作業の発生、運用・審査費用の負担の増加、各マネジメントシステム間の矛盾の発生などの問題を抱えるようになりました。
そこで、組織の負担を軽減するために、各マネジメントシステム規格の上位構造(ハイレベルストラクチャー)、要求事項(テキスト)、用語・定義を共通化することが検討されました。
その結果、2012年の規格作成の規則(ISO/IEC専門業務指針※)の改訂時に、その附属書SLに共通化の新しいルール(上位構造、共通のテキスト・用語及び定義の適用)が掲載されました。
附属書SLのAppendix 3には、下図のように、マネジメントシステム規格の箇条と共通の要求事項が記載されており、今後、策定・改訂されるマネジメントシステム規格は、これに準ずる必要があります。

ISO14001改訂情報image

すでにISO 22301(事業継続マネジメントシステム)などのマネジメントシステム規格が、この新しいルールに基づいて作られており、ISO 14001もこれに基づいて改訂される予定です。 よって、現行のISO 14001と改訂版では、要求事項の追加や箇条番号の並びの変更が生じることとなります。 

※ISO/IEC専門業務指針は、下記のURLから入手可能
http://www.jsa.or.jp/itn/pdf/shiryo/iso_supplement_sl234.pdf

二つ目のポイントとしては、環境マネジメントシステム(EMS)の新しいアプローチと方法論を検討する目的で作られているグループ(Future Challenges for EMS Study Group)から提案されている推奨事項があります。
サステナビリティや環境パフォーマンス、サプライチェーンにおける環境影響など次の11テーマから改訂への推奨事項が提案されており、ISO 14001の改訂に影響を与える可能性が高いものです。

1. サステナビリティ及び社会的責任
2. 環境パフォーマンス
3. 法令その他外部要求の順守
4. 全体(戦略)マネジメント
5. 適合性評価
6. 小規模での採用
7. バリュー/サプライチェーンでの環境影響
8. ステークホルダーエンゲージメント
9. 平行またはサブシステム(GHG, エネルギー)
10. 外部小丹生にケーション(製品情報を含む)
11. 国際・国内の政策議題

例えば、ISO 14001のCD1(委員会原案)の中では、「8.2バリューチェーンの計画及び運用」という項目に、製品及びサービスのライフサイクル(調達、設計、製造~消費・廃棄まで)の管理を行うことの視点が要求事項として追加されています。

●ISO14001のCD1(委員会原案)の構成

2013年になり、ISO 14001のCD1(委員会原案)が作成されました。
CD1(委員会原案)の構成は下図のとおりです。
下線は、ISO14001:2004と大きく異なる要求事項の箇所となります。

0. 序文
1. 適用範囲
2. 引用規格
3. 用語及び定義
4. 組織の状況
4.1 組織及びその状況の理解
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
4.3 環境マネジメントシステムの適用範囲の決定
4.4 環境マネジメントシステム
5. リーダーシップ
5.1 リーダーシップ及びコミットメント
5.2 方針
5.3 組織の役割、責任及び権限
6. 計画
6.1 リスク及び機会への取り組み
6.1.1 一般
6.1.2 環境側面の特定
6.1.3 法的要求事項及びその他の要求事項の決定
6.1.4 著しい環境側面と組織リスク及び機会の決定
6.1.5 行動のための計画
6.2  環境目的及びそれを達成するための計画策定
6.2.1 環境目的
6.2.2 目的達成のための計画
7. 支援
7.1 資源
7.2 力量
7.3 認識
7.4 コミュニケーション
7.4.1一般
7.4.2内部コミュニケーション
7.4.3外部コミュニケーション及び報告
7.5 文書化された情報
7.5.1 一般
7.5.2 作成及び更新
7.5.3 文書化された情報の管理
8. 運用
8.1 運用計画及び管理
8.2バリューチェーンの管理
8.3緊急事態への準備及び対応
9 パフォーマンス評価
9.1 監視、測定、分析、及び評価
9.1.1一般
9.1.2順守評価
9.2 内部監査
9.3 マネジメントレビュー
10. 改善
10.1 不適合及び是正処置
10.2 継続的改善

●今後の対応

今回のISO 14001の改訂では、要求事項の箇条の変更、及び要求事項の追加・変更があります。
しかし、EMSの本来の目的である、組織のマネジメントシステムを「環境」という切り口で、全員参加により継続的改善を行うという考えに変更ありません。

今回の改訂は、EMSがツール及び技法として「環境ガバナンスを全体のマネジメントシステムの中に組み込むことにより、組織の優先順位、戦略及び意思決定と整合する」という従来の意図を、より明確にすることが、その目的の一つであると考えられます。 これは、今回のISO 14001の改訂は、EMSを企業の発展・成長に活用できるツールとして改めて見直しをする機会になると言うこともできます。

今後、CD1(委員会原案)から要求事項の内容が変更される可能性がありますが、2014年に発表されるFDIS(最終国際規格案)ではISO 14001の改訂版とほぼ同様の内容になると予想されます。 よって、FDIS(最終国際規格案)の内容を確認しながら、具体的な改訂への対応を進めていくことが現実的で有効な方法であると考えられます。

 

次のステップ

ISO14001認証登録に関する詳細は、 BSIジャパン営業部 (Tel:03-6890-1172)へお問い合わせください。

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