OHSAS18001改訂情報
品質、環境に続く「第三のマネジメントシステム規格」として1999年に発行された労働安全衛生マネジメントシステム規格のOHSAS18001が改訂され、2007年7月にOHSAS18001:2007として発行されました。
OHSAS18001がこれまでに世界80カ国で約16,000(OHSAS Standard and Certifications Survey 2005の数値より )以上の組織に広く活用されていることを受けて改訂されました。
2007年の改訂によって、OHSAS18001規格要求事項の構成は組織の環境パフォーマンスを管理するISO14001と同様になり、また品質管理のマネージメントシステムISO9001との互換性や、初版であったOHSAS18001:1999規格の要求事項の明確化が図られています。
OHSAS18001:2007の主な改訂のポイントは以下の通りです。
- OHSAS18001は、初版のような「Specification-仕様」ではなく、「Standard-標準規格」と位置づけられています。 これはOHSAS18001が労働安全衛生マネジメントシステムに関する国家規格の基礎として採用されることが増えていることを反映しています。
- 「衛生」面の重要性が、更に強調されています。
- 新たな用語の定義が追加され、また既存の定義が改訂されています。(例:「許容できるリスク」が「受容できるリスク」に変更、「事故」は「incident-事故誘因」の定義に包含、「危険源」は「財産や職場環境の損害」について含まない、など)
- 要求事項4.3.1(リスクアセスメント)において、OHS(労働安全)計画の一部として、管理策を決定する際の階層(順序)を考慮するという新たな要求事項が追加されています。
- 「変更管理」の必要性が明確に言及されています。(4.3.1と4.4.6)
- 要求事項4.4.3(コミュニケーション)において、参加と協議についての新たな要求事項が追加されています。(4.4.3.2)
- ISO14001と同じく「順守評価」の章が新たに設けられています。
- 新たにインシデントの調査に関する要求事項が追加されています。
- P-D-C-Aモデルは冒頭に述べられているのみで、主な各章には記述がなくなりました。
全般的には、①リスクマネジメントの強化、②体制・責任(特にトップマネジメントの責任)の強化、③エンゲージメントの強化が図られているといった印象です。 OHSAS18001:1999から007年版への移行期間は、2年後にあたる2009年7月1日までとされています。
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