ISO20000 - BS15000から国際規格へ
ISO20000は2部構成になっており、第一部(ISO20000-1)は、サービスマネジメントの仕様として、第二部(ISO20000-2)は、サービスマネジメントの実施標準としてまとめられています。
BS15000からISO20000 への国際規格化においてのポイントは以下のとおりであり本質的には、BS15000の原則や基本的な考え方および要求する事項は、 ISO20000にそのまま受け継がれています。
- 仕様と実施標準の構成(目次の章立てなど)が揃えられた(仕様および実施標準)
- 一部の要求事項に変更が加えられた(仕様)
- いくつかの要求事項の言葉をわかりやすく修正した(仕様)
- 用語の定義に「2.15 service provider」が追加された(仕様)
ここでITサービスマネジメントの国際規格ISO20000 の特徴を整理しましょう。一つ目の特徴は、その名のとおり「ITサービス」に特化したマネジメントシステム規格であるということです。ISO20000 やBS15000の登場以前にも、IT業界向けのマネジメントシステム規格が存在していましたが、いずれの規格もITサービスの運用管理には不向きでした。
例えば「TickIT」や「CMM」は、ソフトウェア開発に重点をおいた規格であり、また「ISO9001」はITサービスの開発や提供に関する特性との親和性は認められるものの、特にITサービスの運用に関するバックエンドの部分が不足していました。当然のことながら、ISO9001は、あくまでも汎用規格(業種・業界を問わない)であり、 ITサービスマネジメント専門の規格ではないということです。
こうした背景から、ISO9001との整合性を図りつつもITサービス全般をサポートすべく開発されたISO20000 は、ITサービス業界にとってまさに待望の規格であると言えます。
二つ目の大きな特徴として、マネジメントサイクルが挙げられます。ISO20000 は、他のマネジメントシステム規格(ISO9001、ISO14001、 ISO27001 など)と同様にPDCAサイクルの考え方を採用しています。すなわち、単なるITサービスに関する品質保証の枠組みだけではなく、構築・導入し、運用し、適宜確認し見直しを行い続ける「体系的な管理の仕組み」が規格の本旨であると言えます。そのPDCAに関する具体的な規定は、第一部および第二部それぞれの「4 Planning and implementing service management」に規定されています。
図:ISO2000-1の規格要求事項
BSIのISO20000審査サービス
BSIグループでは、BS15000-1:2002の認証登録サービスを2004年から開始し、ITサービスマネジメントフォーラム(itSMF) ※1 認定のBS15000審査を実施してまいりました。BSIジャパンは、2004年12月に国内初となるBS15000-1:2002 の認証登録を行いました。また、2007年4月には国内初でJIPDEC認定を取得しました。現在、itSMFとJIPDEC認証スキームによるISO20000 審査サービスを提供しております。
※1 ITサービスマネジメントフォーラム(itSMF)
itSMFは、英国政府が作成した情報システムの運用管理基準「ITIL(アイティル)」の普及促進を目的として、 1991年に英国で設立された会員制のユーザフォーラムです。現在は世界17カ国で活動しています。