2023年4月、建築環境における炭素の管理と削減に関する規格、PAS 2080の改訂版を発行しました。改訂版であるPAS 2080:2023においては、適用範囲が拡大され、全ライフサイクル上で発生する炭素にフォーカスをし、2050年までに正味ゼロ炭素経済への移行を実現するために整合性を強化しました。

PAS 2080:2023は、建築物やインフラストラクチャーにおける全ライフサイクルを通して発生するカーボンの管理（新規プロジェクトや作業計画の提供、運用、使用、廃棄、既存の資産やネットワークの管理または改修）に関する要件を規定しています。

組織が関わる建設資産やプロジェクトがより広いネットワークに与える影響を理解し、相互依存関係を明らかにし、早期の協力を促すことにより、役割と責任を定義して、資産のライフサイクルを通じた意思決定と調達のプロセスを統合することを支援します。

PAS 2080:2023は、ユーザーが材料、エネルギー、労働コストの削減を実現し、全ライフサイクルにおける炭素排出量を削減するとともに、資本コストと運用コストを削減することを目的としています。
また、以下のことも可能です：

• カーボンマネジメントへの幅広い取り組みと行動を促進する
• 炭素削減へのコミットメントを示すことができる
• 入札の際に競争力を高めることができる
• 低炭素の未来に適応するセクターを支援する
• ユーザーがカーボンマネジメントに関する専門知識を身につけるのに役立つ
• ユーザーの自信と信頼を高めることができる
  
  

PAS 2080は、英国の土木学会（ICE）とグリーンコンストラクションボード（GCB）の協賛により、無償で提供されることになりました。更新されたガイダンス文書では、この規格が適用された様々ケーススタディを提供し、PAS 2080の適用と統合について組織をさらに支援するための事例を示しています。

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